今回のテーマは、お彼岸でのお寺へのお布施と付け届けの作法です。
お布施と付け届けお違い、お布施と香典の違いについても調べてあります。
どうぞ、参考にしてください。
■ お布施のマナーは?
お布施のマナーは、
「お布施と付け届けの違い」
「お布施と香典の違い」
「お布施の包み方と表書きについて」
「お布施を渡すタイミング」の順番でお伝えします。
お布施と付け届けの違い
お布施は、もともとは6つある修行のうちの1つです。
仏教には、煩悩や迷いを捨て、悟りを開くための6つの修業があります。
その6つは、布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧です。
付け届けというのは、仏教の言葉というわけではありません。
似ていると言葉に、心付けというのがあります。
付け届けには、へりくだった言い方になります。
心付けは、同等あるいは上からの言い方になります。
ですから、お寺には「付け届け」となります。
品物、お礼の贈り物となるわけですが、
お寺の立場では「付け届け」も「お布施」として受け取っていることが多いようです。
お布施と香典の違い
お布施は、お寺にお礼として渡すものです。
香典は、死者の霊前に供える金銭です。
実際には、香典は葬儀費用に充当する目的があります。
葬儀の主宰者に贈与するもので、お寺に渡すものではありません。
ですから、お布施と香典の作法にも違いがあります。
お布施の包み方と表書きについて
お布施のマナーとして、お布施の包み方と表書きについてお伝えします。
白い封筒を使う場合
白い封筒を使う場合は、中袋を用意せずにお金を入れても大丈夫です。
表書きは、上段に「お布施」または漢字で「御布施」と書きます。
下段は、「~~家」と書くか、「氏名(フルネーム)」を書きます。
裏面に、住所、氏名、金額を書きますが、これはお寺や地域の作法によって違います。
奉書紙を使う場合
奉書紙を使ってお布施の包むのは、もっとも丁寧な形式とされています。
包み方は、次のようになります。
- 半紙でお札を包みます。中包みになります。
- 中包みを奉書紙で包みます。上包みになります。
注意:お布施の上包みの折り方は、慶事の上包みの折り方になります。
上側の折返しに下側をかぶせます。お布施は、修行の1つ。
不祝儀ではないため、弔事の折り方にはしないと覚えておくと良いと思います。
不祝儀袋を使う地域もあります。
地域によっては、弔事の水引が付いている不祝儀袋を使うところもあるようです。
お布施を渡すタイミング
彼岸会(ひがんえ)に参列場合は、お布施は受付で渡します。
直接、お坊さんに渡すわけではありません。
■ お布施の金額は?
お布施の金額は、合同の法要の場合と個別の法要の場合とを分けてお伝えします。
合同の法要の場合
合同の法要になる彼岸会(ひがんえ)に参列場合は、
3,000円~10,000円と言われています。
檀家さんには、法要のお知らせが届けられて、金額が指定されていることもあるようです。
一般的には、お寺に尋ねてもお布施の金額は教えてもらえないようです。
「お布施は、お気持ちですから」ということです。
個別の法要の場合
お彼岸では、個別の法要はしなければいけない決まりはありません。
しかし、亡くなった人が初めて迎えるお彼岸の場合は初彼岸と言って、
個別に法要をしてもらうことはあるようです。
個別に法要をしてもらう場合のお布施の相場金額は、
30,000円~50,000円です。
また、お布施とは別に「お車代」として3,000円~5,000円を包みます。
こちらは、「お車代」と封筒に書きます。
■ まとめ
お布施は、お寺へのお礼です。
お寺としては、不祝儀とは考えません。
香典の作法とは違うということです。
付け届けは、仏教の言葉ではなく、一般的な言葉です。
お布施はお金で、付け届けは品物でお渡しすると考えてください。
付け届け(品物)をお布施として受け取るお寺もあるようです。