映画「余命10年」は22年3月4日に公開された映画で原作は小坂流加さんの同名小説です。
原作者の小坂流加さんは、茉莉と同じ原発性肺高血圧症と診断され「余命10年」を執筆されました。
映画「余命10年」は、どこまでが実話なのでしょうか。
かずくんという彼氏は実在したのかでしょうか。
このページでは、
- 余命10年は実話なのか
- 彼氏はいたのか
- 原作との違い
についてをまとめています。
以下ネタバレを含みます。
映画余命10年は実話なのか
原作小説は小坂流加さんが、実話を基にしたフィクションとして2007年に刊行、
2017年には、闘病シーンなどを加筆・修正されています。
しかし、小坂流加さんは編集後病状が悪化し刊行を見ることなく発売の3ヶ月前に亡くなりました。
映画では、茉莉が亡くなった後に「余命10年」が本屋さんに並んでいました。
このあたりが、加筆版ではありますが実話に近いとも言えるし、違うとも言えそうです。
映画「余命10年」は、原作小説を再現するというよりは、
原作者の小坂流加さんに寄り添った形での映画化だったそうで
藤井道人監督は、小坂流加さんのご家族や専門医師にかなりの時間をかけて取材をされたそうです。
彼氏のモデルは実在するのか:不明
映画「余命10年」では、中学の同窓会で坂口健太郎さん演じる真部和人(まなべ かずと)と再会し付き合うようになりますが
かずくんという彼氏は実在したのでしょうか。
これについては明確な答えは出てきませんでした。
前述した通り、小坂流加さんのご家族から聞いたエピソードや夢、想いを込めて制作された映画なので
フィクションでありノンフィクションでもあります。
かずくんのような彼氏が実際にいたかはわかりませんでしたが
そこに小坂流加さんやご家族の想いを感じます。
映画余命10年原作との違い
「余命10年」原作小説と映画での違いを調べてみました。
小説は茉莉と和人の物語として二人称で書かれていて、家族や周りの友人達の具体的な心情などはありませんが、映画では茉莉の家族の気持ちなどもかなり盛り込まれています。
そして、茉莉と和人の性格や設定が原作と大きく違います。
茉莉:設定で職種が異なる
- 原作:アニメやコスプレが好きで漫画を書いていた
- 映画:文才がありライターとして親友である沙苗(奈緒)の会社で働いている
映画は原作小説を映画化したというより
茉莉は、より原作者の小坂流加さんに寄り添った形で描かれていると感じました。
和人:悩みや境遇が変わっている
- 原作:茶道の家元の長男であるが故の悩み
- 映画:親の会社を継がず上京するも生きることに迷い自殺未遂し・・・上京組のタケル( 山田裕貴)の紹介で居酒屋でバイト
和人の設定変更はかなり残念という声が多いです。
家との確執などが描かれず、生きがいもなく。。。という設定は少し残念でした。
最後・ラストが大幅に改変
- 原作:和人が茉莉に会うのは亡くなってから
- 映画:病院に駆けつけ、会話。。。ではないけれど、昏睡状態だった茉莉は目をあける
ラストについても賛否分かれると思いました。
個人的には、、、最後の姿をみられたくないような気もするけれど、やっぱり会いたかったかもと思ったり。
病院のベッドでビデオを消すか迷うシーンはとても切ないです。
まとめ
今回は、余命10年映画どこまで実話なの?彼氏は実在する?原作との違いについて調べてみました。
監督の藤井道人さんは、「普段見落としがちな四季折々の自然の変化や、主人公・茉莉と和人が過ごした日々は、まるで小坂さんが生きている時に思い描いていた『夢』だったようにも感じました。僕は、この作品を直感的に映画として残したいと強く思いました」と語っています。
小坂流加さんの想い、ご家族の想い、藤井道人監督の想いが込められた作品だと思います。
映画、原作小説どちらもとても素敵なので両方手にとってみるといいかもしれませんね。
個人的には、
映画を見てから原作を読むといいかな、と思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!