今回の話題は、東京オリンピックのボランティアです。
ネット上では、「東京オリンピックのボランティアが集まらない」と騒がれています。
いったい、どういうことなのかをリサーチしてみました。
目次
■ 東京オリンピックのボランティアが集まらない
「東京オリンピックのボランティアが集まらない」とネット上で騒がれています。
「11万人必要な東京五輪のボランティア説明会に230人しか集まらなかった」
というツイートも見かけます。
その理由を分析している人たちは、
全員と言っていいほど募集条件の悪さを指摘しています。
はじめに、どれくらいの人数を集めようとしているのか?を見ていきます。
東京オリンピックのボランティアの募集人数
- 大会ボランティア:8万人
- 都市ボランティア:3万人
合計11万人となっています。
大会ボランティアは、競技大会や選手村でボランティア活動をする人たち。
都市ボランティアは、空港や観光地、駅といった場所でボランティア活動する人たち。
募集条件については、次の項目で確認していきます。
■ 東京オリンピックのボランティアの募集条件
それでは、東京オリンピックのボランティアの募集条件をお伝えしていきます。
どこが悪いのかを考えながら読んでみてください。
大会ボランティアの募集条件
- 2002年4月1日以前に生まれた方
- 東京2020組織委員会が指定する全ての研修に参加可能な方
- 活動期間中において、日本国籍を有し、又は日本に滞在する在留資格を有する方
- 大会期間中及び大会期間前後を通じて、合計10日以上活動できる方
- 東京2020大会の成功に向けて、情熱を持って最後まで役割を全うできる方
- お互いを思いやる心を持ちチームとして活動したい方
都市ボランティアの募集条件
- 2002年4月1日以前に生まれた方
- 都が指定する全ての研修に参加可能な方
- 日本国籍を有する方又は日本に居住する資格を有する方
- 日本語による簡単な会話(意思疎通)ができる方
- 活動期間中、延べ5日間以上、1日5時間程度活動できる方
- 東京2020大会の成功に向けて、情熱を持って最後まで役割を全うできる方
- お互いを思いやる心を持ち、チームとして活動したい方
どのような印象を持たれたでしょうか?
大多数の人が指摘しているのは、次の3つです。
- 10日間以上、1日8時間程度の拘束
- 渡航費や宿泊費の支給がない
- 猛暑の時期
年齢は、「2002年4月1日以前に生まれた方」なので、
東京オリンピックの時は18歳以上となります。
社会人として仕事をしているか、大学生といったところでしょうか。
ということで、「10日間以上、1日8時間程度の拘束」で、
「渡航費や宿泊費の支給がない」ので、
ボランティアをやりたいと強い気持ちがあっても参加が難しい人が多くなります。
10日間の宿泊費を自己負担で、
10日間以上の(仕事の休み)時間を取れる人を
11万人も集めるということになっているわけですから、
ネットで騒ぎたくなるというのが現状です。
■ 東京オリンピックのボランティアの募集時期
具体的に、東京オリンピックのボランティアの募集時期を見てみました。
東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会
大会ボランティア募集要項は、こちらです。
https://tokyo2020.org/jp/get-involved/volunteer/data/volunteer-guideline_JP.pdf
資料によると、東京オリンピックのボランティアの
募集時期は次のようになっています。
2018 年9月中旬~12月上旬
※ 一部の役割によっては、再募集する場合もあります。
■ まとめ
今回は、「東京オリンピックのボランティアが集まらない」と
言われている様子を見てみました。
東京オリンピックの開催そのものも、
ボランティアのほうも課題はたくさんあるようですね。