今回は真言宗のお彼岸のマナーをテーマにするということで、
真言宗について調べるところから始めました。
まったく知らない人向けにまとめてあります。
「焼香の回数」「お線香の作法」など法要がある時にお役立てください。
お供え物のマナーは、お供え物の基本として「五供(ごくう)」を中心にお伝えします。
目次
■ 真言宗のお彼岸でのマナー
はじめに、真言宗の覚えておくと良い、基本的なことを整理しておきます。
真言宗は、日本仏教の一つになります。
平安時代に、あの有名な弘法大師である空海が開いた宗派です。
本山は高野山金剛峯寺、場所は和歌山県伊都郡にあります。
お彼岸でのマナーということなのですが、
お彼岸に限らない「焼香の回数」「お線香の作法」についてまとめておきます。
焼香を手にしたとき、額に持ってくる仕草をしますよね。
この時の回数に決まりがあります。
真言宗は3回です。
また、真言宗のお線香を立てる本数は3本です。
この2つの作法でもわかるように、真言宗は3という数字を大事にしているようです。
焼香の3回である理由は、
「大日如来(ご本尊)」「弘法大師(お大師様)」「祖先諸霊(ご先祖様)」
に焼香すると覚えておくと良いですよ。
(他にも説がたくさんあります)法要がある時にお役立てください。
■ 真言宗のお供え物のマナーは?
お供え物のマナーは、お供え物の基本として「五供(ごくう)」を中心にお伝えします。
仏教では、「香」「花」「灯明(とうみょう)」「水」「飲食(おんじき)」の五つが
お供え物の基本とされています。
「五供(ごくう)」とは
- 「香」は、お線香。
- 「花」は、仏壇やお墓に供えることを供花(くげ)。
- 「灯明(とうみょう)」は、仏前を照らす灯りでローソク。
- 「水」は、お水を供える「浄水」。
- 「飲食(おんじき)」は、日常のお供えには仏飯。特別な日は、霊供膳をお供えします。
霊供膳をお供えするのは、お正月、お盆、お彼岸、命日などになります。
霊供膳は、5つの料理で構成されます。
- 飯椀(めしわん)・・・白米のご飯を大盛りにして、上を丸く整えてお供えします。
- 汁椀(しるわん)・・・かつおだしは使いません。(精進料理のため)
- 平椀(ひらわん)・・・煮込み物
- 高杯(たかつき)・・・漬物
- 壷椀(つぼわん)・・・あえ物
この霊供膳には、宗派によって並べ方に違いがあります。
真言宗の霊供膳の並べ方
- 飯椀を左、汁椀を右、これを基本にします。(手前に並べます)
- 向こう側の左上に平椀、右上に壺椀を並べます。
- 高坏は、真ん中になるように並べます。
この配置で、膳引き(台)の上に置きます。
霊供膳を目にする機会があれば、思い出して確認してみてください。
■ 真言宗の作法のまとめ
- お焼香を額にいただく回数は、3回。
- お線香を立てるのは、3本。
- お供え物の基本は、「香」「花」「灯明(とうみょう)」「水」「飲食(おんじき)」の「五供(ごくう)」。
- 飲食(おんじき)は、日常は仏飯。
- お正月、お盆、お彼岸、命日などの特別な日は、霊供膳をお供えする。
これらのことを覚えておくと、真言宗を大事に思っている人に喜ばれます。
法要がある時には参考にしてください。