今回のテーマは、お詫びの手紙です。
トラブルが起きたときは、なかなか冷静になれるものではありません。
迷惑をかけてしまった相手の気持ちが治まらないのを見て、
謝罪するべき人が逆ギレをしてしまうこともあります。
そのような緊迫した状況で、
お詫びの菓子折りやお詫びの手紙が必要となることがあります。
このページでは、
「お詫びの菓子折りに添える手紙」と
「お詫びの手紙で子供が物を壊した場合」をお伝えします。
目次
■ お詫びの菓子折りに添える手紙
謝罪をする上で大切なことはスピード対応です。
お詫びが遅れてしまうと、トラブルの解決が難しくなります。
できるだけ早く、お詫びに伺って誠意を見せてください。
直接出向いて謝罪をする場合は、
お詫びの言葉を伝えるとともに菓子折りなどの品を持参します。
その際に、お詫びの品を手渡しする場合であっても、
お詫び状としての手紙を添えましょう。
お詫びの挨拶や手紙の言葉には、
「行為の不当性」「責任」「悔恨」「労り」「誓い」の5つが必要です。
1つ目の「行為の不当性」は、
「まったく不注意でした」というように認めることです。
2つ目の「責任」は、
「私の責任です」と責任の所在を明確にすることです。
3つ目の「悔恨」は、
「申し訳ありませんでした」と気持ちを伝えることです。
4つ目の「労り」は、
「~~様の様子はいかがでしょうか」というような
被害を与えてしまった相手への労りの言葉です。
5つ目の「誓い」は、
「今後二度と同じようなことを起こさないようにします」や
「サービスの向上に誠心誠意、努力してまいります」というような
約束の言葉です。
菓子折りを持って謝罪に出向くのは最低限の礼儀です。
手紙を添えるのは、誠意と考えましょう。
■ お詫びの手紙 子供が物を壊した場合
自分の子供が物を壊した場合を例にして、
お詫びの手紙のポイントをお伝えします。
手紙文の基本には「前文」「本文」「末文」「後付け」があり、
それぞれ注意することがあります。1つ1つ確認していきましょう。
「前文」で注意すること
頭語は「急啓、急呈、前略、冠省」などを使います。
頭語のあとは、すぐにお詫びの言葉を続けます。
お詫び状には、
時候の挨拶や前文の慣用的な表現を入れないほうが良いです。
「本文」で注意すること
本文は、「子供が物を壊した時の状況」「謝罪の言葉」
「今後の対応」を書きます。
子供が壊した物の弁償についてなど、誠意をもって文章にします。
「末文」で注意すること
末文は、結びの挨拶で文章を締めくくります。
結語は、「敬具」になります。
結びの挨拶の例
「まずは、取り急ぎお手紙でお詫び申し上げます。」
「後付け」で注意すること
後付けは、日付、差出人、宛名の順に書きます。
日付は、手紙を発送する日を記します。
■ まとめ
今回は、「お詫びの菓子折りに添える手紙」と
「お詫びの手紙の子供が物を壊した場合」をお伝えしました。
お詫びをする状況では、
スピード対応をして、誠意を表す必要があります。
事実を受け止めて、相手の心理状態に気を配って、
精一杯の謝罪をしましょう。