今回は、お通夜のマナーのお話です。
このページでは、「焼香の作法」「数珠の持ち方」「服装」についてまとめました。
どうぞ、参考にしてください。
■ お通夜のマナー!焼香の作法
焼香には、次のように3通りの方法があります。
どの形式の焼香になるかは、葬儀式場の規模や様式によって変わります。
- 「立礼焼香(りつれいしょうこう)」
- 「座礼焼香(ざれいしょうこう)」
- 「回し焼香(まわししょうこう)」
立礼焼香の作法
抹香(まっこう)の場合は、次のようになります。
- 焼香の順番がきたら、祭壇に進みます。
- 遺族に一礼します。
- 焼香台の一歩手前まで出ます。
- 遺族や祭壇を見て一礼します。
- 抹香(まっこう)をつまみます。
- 抹香を香炉の中へ落とします。
- 改めて遺影に向かって合掌し、一礼します。
- 遺影のほうを向いたまま、二、三歩下がります。
- 遺族に一礼し、席に戻ります。
線香の場合は、次のようになります。(線香のところだけ)
右手に線香を取って、ロウソクの火を移します。
線香の炎を左手で軽くあおいで消します。(縦に振って消しても良い)
(息を吹きかけたり、左手に持ちかえたりしない)
先に供えられている線香にくっつかないように立てます。
座礼焼香の作法
- 焼香の順番が来たら前に進みます。
- 焼香台の手前で座っります。
- 遺族に一礼します。
- 仏壇(祭壇)の遺影に向かって一礼します。
(立ち上がらずに)膝で焼香台まで寄り合掌します。 - 抹香をつまみます。
- 抹香を香炉の中へ落とします。
- 焼香が済んだら合掌をします。
- 仏壇(祭壇)前から下がります。
- 遺族に一礼してから立ち上がって戻ります。
回し焼香の作法
回し焼香は、会場が狭い場合などに行われます。
- 香炉が回ってきたら、軽く礼をして受け取ります。
- 香炉を自分の前に置き、仏壇(祭壇)に向かって合掌します。
- 抹香をつまみます。
- 抹香を香炉の中へ落とします。
- 合掌してから一礼します。
- 次の人に香炉を回します。
- 椅子席の場合は、香炉を自分の膝の上に乗せます。
■ お通夜のマナー!数珠の持ち方
数珠は、座っているときは左手首にかけます。
歩くときは、ふさを下にして左手で持ちます。
長い数珠は、二重にしてください。
左手に持つ理由は、左手は仏さまの清浄な世界を表わしているからとされています。
焼香で合掌する時は、次のようになります。
はじめに、ふさを真下に垂らし、親指と他の4本の指にかけて親指で軽く押さえます。
次に、指を伸ばし両手を合わせます。
■ お通夜のマナー!服装
本来、喪服は遺族と近親者が喪に服していることを示すものです。
遺族でなければ、お通夜も告別式も地味な平服で参列してもかまわないのです。
- 男性は、地味なスーツと黒のネクタイ、黒の靴。
- 女性の場合は、 地味なスーツかワンピースに黒の靴。
女性で注意したいのは、アクセサリーです。
パールのネックレスやブローチなどは、良いとされています。
しかしながら、弔事にはつけないのが一般的です。
■ まとめ
宗派の違いについては、自分の宗派に合わせた焼香を行なってください。
相手の宗派に合わせて、焼香回数を変えなくても大丈夫です。
相手の宗派も自分の宗派もわからない場合は、1回で問題ありません。