今回は、「子供に簡単に話せる織姫と彦星伝説!」ということでお伝えしていきます。
ただ、子供と言っても、年齢によって理解できる話が変わってきますよね。
このページでは「中国のお祭りを日本でもやるようになったんだよ」
というのが理解できるくらいの子供に話すつもりで、まとめてみました。
■ 七夕の由来
難しい話は省きますので、
「中国で始まった七夕のお祭りを日本でもやるようになったんだよ」
ということでお話を進めていきます。
日本の昔、江戸時代と言って、まだお侍さんがいるころ、
みんなが七夕にお願いごとをするようになりました。
それまでは、偉い人たちだけがお願いごとをするお祭りだったのです。
そのお祭りのことは、大人の皆さんは「乞巧奠(きこうでん)」と覚えておいてください。
偉い人たちは、縫い物(裁縫)や染め物(染織)、
俳句や和歌(詩歌)が上手になるようにというお願いごとをしていました。
江戸時代に町で暮している(一般の)人たちは、
習い事が上手になるようにお願いごとをしていました。
それが今の時代は、短冊にお願いごとを書いて、笹に飾るようになったのです。
皆さんが、自分のお子さんに話す時は、
お子さんの理解度によって、裁縫や染織、詩歌の説明を詳しくしてあげてください。
ポイントは、七夕は中国から伝わってきたというところです。
今のように短冊にお願いごとを書くことが広まったのは、
江戸時代のころとしておきましょう。
大人としては、細かい歴史の話しがあることは頭には入れておいてください。
■ 七夕伝説
七夕伝説は、日本で伝わっているお話と海外でのお話はまったく違います。
ここでは「子供に簡単に話せる織姫と彦星伝説」なので、
日本昔話くらいの内容でまとめておきます。
織姫は、空の神様の娘でした。
はた織りという仕事で布を作っていました。
いっしょうけんめい働いている織姫のために、
空の神様は織姫の結婚相手を探すことにしました。
織姫の結婚相手は、天の川の向こう側に住んでいる彦星に決まりました。
彦星は、牛飼いという仕事をしている人で、とても働きものでした。
織姫と彦星は、いっしょに暮すようになると、
仲が良くなりすぎて働かなくなってしまいます。
空の神様は、働かなくなった織姫と彦星を見て怒ってしまいます。
そして、二人を会えなくしてしまったのです。
空の神様は、1年に1回だけ会うことを許されたのです。
それが七夕の日です。
ここからは願い事の話しになります。
七夕での一番の願い事は、織姫と彦星が会えますようにというものです。
晴れたら、星が見えることから、「会えた」ということになります。
雨が降ったら、星が見えないことから、「会えない」ということになります。
■ まとめ
今回お伝えした織姫と彦星伝説は、
小学生の低学年の子供たちに合わせてまとめてみました。
織姫と彦星が会えなくなった理由は「働かなくなったから」、この説明が難しいですよね。
神様は親の立場で二人の将来のことを思って会えなくしたんだよと伝えたいところですが、
それは無理にわからせようとしないほうがいいのかもしれません。
注意してほしいのは、
伝わっているお話には地域によって異なっているところがあることです。
お子さんの成長に合わせて、きちんとお話をしたい場合は、
絵本の「たなばたものがたり」を利用するなどしてみてください。