見た目には、かわいい葱坊主。
名前の通りに、丸くて愛嬌さえ感じられます。
でも、葱坊主ができちゃった。
そのように言われるくらいに、葱坊主ができた場合は残念な状態なのです。
ネギを収穫する上では、葱坊主ができたらどする?葱坊主は食べられる?
今回は、そこを探っていきます。
家庭菜園でネギをはじめて育てる人は、読んでみてください。
■ 葱坊主ができたらどうする?
ネギの栽培や収穫について調べると、「葱坊主が伸びてきたらすぐに摘み取りましょう」となっています。
もう少し突っ込んで、ネギの栽培と収穫のお話をしますね。
ネギは、一定の大きさの苗が一定期間低温に当たると「とう立ち」します。
それから、気温が上がって日が長くなると、「葱坊主」ができて収穫時期は終わります。
「とう立ち」って、何?
通常、花を咲かせない葉菜類あるいは根菜類では、開花することを「とう立ち」と言います。
ネギと同じように、一定の大きさに成長してから、とう立ちする作物には、
キャベツ、ゴボウ、タマネギ、ニンジン、ブロッコリーなどがあります。
ネギの場合で説明すると、「春まき・夏植え栽培」と「秋まき・春植え栽培」では様子が異なります。
春まき・夏植え栽培では、ネギが寒さにあうのが収穫期なので、「葱坊主」に気を使うことがありません。
秋まき・春植え栽培では、植える前の苗が「花芽」を持っている可能性があるので、
植え付けた苗から「葱坊主」が伸びてきたら摘み取ることになります。
ネギをおいしく食べるには、「葱坊主」が伸びてきたらすぐに摘み取ったほうが良いということです。
「葱坊主」を摘み取るのは、収穫にとっては大事なことになります。
農家の人たちは、ネギの成長の特徴をとらえて、葉ネギの葉だけを収穫しているのです。
■ 葱坊主は食べられる?
それでは、葱坊主は食べられる?食べられない?
葱坊主を調理したものは、一般家庭の食卓に並ぶことはないですよね。
でも、葱坊主は食べることができるんです。
葱坊主は食べることはできるけど、葱坊主をそのまましておくと、ネギが固くなっておいしくなくなるのです。
ですから、わざわざ「葱坊主」を収穫することはない、ということなのでしょうね。
葱坊主のレシピとしては、天ぷらにすることが多いです。
きつね色にカリッとあげれば、天つゆで食べることができます。
他には、酢味噌あえ、マヨネーズあえ
葱坊主をさっと茹でて、冷ましたあと、酢味噌やマヨネーズであえるだけです。
酢味噌あえはタケノコ、マヨネーズあえはシーチキン、それぞれピッタリの具材を混ぜれば、
ご飯のおかずになります。
葱坊主をそのままソテーする場合は、わさび醤油で食べてみてください。
■ まとめ
葱坊主はネギの花なので、花に栄養分が取られてしまって、ネギのおいしさが落ちてしまいます。
葱坊主ができたら、私たちが食卓で食べるネギの葉の部分は硬くなってしまうので、
出荷できるような状態ではないのです。
でも、葱坊主は食べることはできます。
自分で育てたネギに葱坊主ができたら、捨ててしまわないで、天ぷらにして食べてみてください。