夏休み自由研究で天体観測にチャレンジしようと思っている子供たち。
夏の大三角形が見える場所に連れて行ってあげたり、
道具をそろえたりするために、
お父さんとお母さんもお手伝いにできればと思います。
今回は「夏の大三角形の観察のコツ見つけ方と書き方まとめ方」、
「星座と神話夏の大三角形と七夕伝説の関係」の2つをお伝えしていきます。
目次
■ 夏の大三角形の観察のコツ見つけ方と書き方まとめ方
ここは、観察のコツとまとめ方に分けて整理しておきます。
夏の大三角形の観察のコツは見つけ方が大事
夏の大三角形は、
1番上に見える「こと座のα星(ベガ)」と
左側に見える「わし座のα星(アルタイル)」と
右側の「はくちょう座のα星(デネブ)」の3つの星座を結んだ三角形です。
見つけやすいのは、晴れた夜、月明かりの弱い新月のころです。
8月の夏休みに観測するなら、夜の8時~10時、東の空に見つけましょう。
街の明かりがない場所で観測するのがコツです。
1番明るいのは、「こと座のα星(ベガ)」です。
ベガを見つけてから、他の2つを見つけてください。
ベガを見つけることができないなら、
その日は曇って見えないと考えられるので
夏の大三角形の観察は別の日にしたほうが良いです。
自由研究の書き方とまとめ方
記録するポイントは、次のような3つがあります。
- 時間ごとの星の動き
- 日程による星座の位置の違い
- 明るさの変化
方眼紙を使って、夏の大三角形の位置が変わったのを書きましょう。
方眼紙の下のほうに、目印になる大きな木や建物を書いておくとわかりやすくなります。
あとは、感じたことを文章にしてください。
■ 星座と神話夏の大三角形と七夕伝説の関係
観察記録と合わせて、神話と七夕伝説を自由研究にまとめる方法もあります。
ここでは、簡単に紹介しておきますね。
神話と夏の大三角形の関係
ギリシャ神話に、次のようなお話があります。
たて琴が上手な青年の「オルフェウス」と
妖精の少女の「エウリディケ」が恋をして結婚します。
しかし、エウリディケは毒蛇に噛まれて死んでしまいます。
オルフェウスは、
あの世の大王プルトーンにエウリディケを生き返らせてもらうために会いに行きます。
地上に戻るまでは妻(エウリディケ)のほうを振り返らないという約束で、
大王プルトーンは許します。
しかし、オルフェウスは振り返ってしまうのです。
オルフェウスは悲しみでさまよっていると、
酒に酔ったトラキアの女たちにたて琴を弾けと言われます。
それを断って、オルフェウスは殺されてしまいます。
やがて、大神ゼウスがオルフェウスのたて琴を拾って星空に上げます。
それが琴座となったというお話です。
七夕伝説と夏の大三角形の関係
七夕伝説は、夏の大三角形をもとに作られたと言われています。
織姫はこと座のベガ。
彦星はわし座のアルタイル。
2つの星は7月7日にもっとも輝いて見えるので、
年に1度だけ出会える七夕伝説が生まれたとされています。
■ まとめ
夏の大三角形の観察を自由研究にする場合は、見つけやすい場所に行くのがコツです。
記録にまとめるポイントは、
- 時間ごとの星の動き
- 日程による星座の位置の違い
- 明るさの変化となります。
お子さんを夏の大三角形が見える場所に連れて行ってあげる必要があるので、
お父さんが何日かに分けて同行してあげられると良いですね。