今回お伝えするのは、
「菜の花を食用にする品種や種類は何?」と
「菜の花の食用と菜の花畑のような観賞用とは違う?」です。
食べて楽しむ菜の花と見て楽しむ菜の花、それらにはどのような違いがあるのか、春の話題として取り上げてみました。
■ 菜の花を食用にする品種や種類は何?
菜の花を食用にする品種や種類は何?
これについて調べてみると、
調べれば調べるほど難しいお話になっていきました。品種改良されたものが多く、図鑑のようにはまとめきれない様子です。
たどりついたのは、農林水産省の説明です。
出典という形で引用させていただきます。
出典:農林水産省Webサイト

出典:「菜の花と食用にするナバナの違いについて教えてください。」
(農林水産省の消費者相談のページ)(2019年2月8日に利用)

菜の花については、次のように「特定の植物ではない」という説明になっています。
本来、菜の花という特定の植物はなく、一般的には、アブラナ科アブラナ属すべての花のことをいいます。なお、菜の花は、十字形に黄色い4枚の花びらを咲かせることから、十時花植物とも呼ばれています。
食用にするナバナについては、次のように説明されています。
ナバナとは、アブラナ科アブラナ属の食用の品種のひとつで、ナタネ、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、ザーサイなど多くのものがあり、この他に観賞用や菜種油用があります。
食用のナバナには、在来種(和種)と西洋種の2種類に分けられ、在来種は葉が黄緑色で柔らかく、花茎とつぼみと葉を利用し、西洋種は葉色が濃く、葉が厚く、主に花茎と葉を利用するのが特徴です。食味は、いずれも甘みとほろ苦さがあります。
平成24年産のナバナ(主として花を食するもの)の収穫量は全国で約5,222tあり、主な産地は千葉県(1,958t)、徳島県(1,248t)、香川県(725t)となっています。
以上のように品種で考えると、
カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、ザーサイなども「ナバナ」になるようです。
食用のポイントは、
「在来種は葉が黄緑色で柔らかく、花茎とつぼみと葉を利用する」と「西洋種は葉色が濃く、葉が厚く、主に花茎と葉を利用する」というところですね。
■ 菜の花の食用と菜の花畑のような観賞用とは違う?
季節を感じさせてくれるものは、心を和やかにしてくれますよね。
梅や桜の花が開くと、その美しさに日本の春を感じます。そのような木の枝に咲く美しさとは違って、野に咲く菜の花畑は一面に広がる美しさがあります。
菜の花の観賞用としては、
「黒川寒咲きちりめん」「春雷」「江月」などが使われています。河川敷や堤防、空き地に菜の花畑を作る修景用としては、「セイヨウカラシナ」が使われることが多いそうです。
調べていると、チンゲン菜の「菜の花畑」もありました。
次のワードで画像検索してみてください。
「黒川寒咲きちりめん」「春雷」「江月」「セイヨウカラシナ」「チンゲン菜 菜の花畑」、どれも、きれいな菜の花畑の写真が見られますよ。
■ まとめ
調べてみてわかったのは、
「菜の花という特定の植物はなく、一般的には、アブラナ科アブラナ属すべての花のことをいう」でした。
食用のナバナは、たくさんあって、
ポイントは、
「在来種は葉が黄緑色で柔らかく、花茎とつぼみと葉を利用する」と「西洋種は葉色が濃く、葉が厚く、主に花茎と葉を利用する」というものでした。
菜の花の観賞用としては、
「黒川寒咲きちりめん」「春雷」「江月」、修景用としては「セイヨウカラシナ」が使われることが多いそうです。