喪主は誰がするものなの?
妻だから私かな?
夫だから自分かな?
長男だから俺かな?
葬儀の喪主について、あれこれ考える時期になってくると、誰もが具体的に想像して、なんだか荷が重そうだなぁと考えてしまうようです。
心の準備といったところでしょうか。
いざと言う時に備えて、喪主の決め方を知っておきたいですね。
何かしきたりはあるのでしょうか?
一般的な喪主の決め方を調べてみました。
どうぞ、ご覧ください。
■ 喪主の決め方
基本的には、喪主は誰がやってもかまいません。
しきたりやマナーによって、こうするべきだというものはないのです。
古い時代は、家督を継ぐという意味で
「故人の後継者」が喪主を務めていたそうです。
このような跡取り(遺産継承者)が喪主を務めるというのは、戦前の習わしだったようですね。
近年は様子が変わり
「夫が亡くなった場合は妻や長男」「妻が亡くなった場合は、夫」
「夫が高齢の場合は、子供」
というのが一般的になっています。
子供が喪主を務める場合、女性ではなく男性がやることが多いのは、戦前の習わしの名残だと考えられます。
今でも故人の遺言は大事にされていて、故人の遺言に喪主の指定があれば、それに従って喪主を決めることになります。
喪主を決める優先順位を整理するとしたら、次のようになります。
- 故人の遺言で指名されている人
- 故人の配偶者
- 故人の子供(男性)
- 故人の子供(女性)
- 故人の両親
- 個人の兄弟や姉妹
- 上記以外の親しい人
故人の配偶者、故人の長男、故人の次男にあたる人は、心の準備はしておいたほうが良いでしょう。
■ 葬儀の喪主を拒否するケース
現実的な問題として、故人の長男にあたる人が故人と不仲であるケースがあります。
ずっと顔を合わせていなくて、家族や親族からの連絡も拒否している。
そのような場合には、喪主を拒否したとしても別の問題が出てきます。
先ほどもお伝えしたように、喪主は誰がやってもかまわないので、優先順位にまとめたように、他の誰かが喪主を務めても問題はないわけです。
別の問題というのは、火葬代金のお支払いです。
市町村で火葬を行った場合には、相続人に火葬代の請求が行くようになっています。
家族間、親族間の話し合いで、火葬代金や葬儀費用について、納得のできる形になっていれば、トラブルにはなりません。
通例の判断から考えると、故人と同居していた家族によって、
火葬代金は準備されることになるでしょう。
■ まとめ
基本的には、喪主は誰がやってもかまいません。
それは家族葬であっても、一般葬であっても同じです。
故人と縁の深い人が務めることになります。
故人の配偶者、故人の長男、故人の次男にあたる人は、心の準備はしておいたほうが良いでしょう。