今回の話題の中心は、節分の豆まきに「大豆」「落花生」が使われる理由です。
きっと、「節分の豆まきに使うのは大豆じゃないの?」と
不思議に思っている人も多いですよね。
実は、地域の風習として節分の豆まきに落花生を使うのが
当たり前になっているところもあるのです。
このページでは、「豆まきになぜ大豆が使われるの?」
「豆まきに落花生を使う地域には特徴があった!」をお伝えしていきます。
育った場所が違うと、お互いに変に思っているかもしれませんね。
それでは、それぞれの答え合わせをどうぞ!
目次
■ 豆まきになぜ大豆が使われるの?
豆まきになぜ大豆が使われるのかについては、
五穀の穀霊の話と中国から伝わってきたという話、
語呂合わせの話があります。
五穀の穀霊の話
五穀は、米、麦、粟(あわ)、黍(きび)、大豆とされています。
これらの穀物に精霊が宿っていると考えられてきて、
その精霊は穀霊と呼ばれています。
節分の豆まきに使うのは、大豆の穀霊によって邪気を祓うということです。
中国から伝わってきたという話
豆をまく風習は、室町時代より始まったというお話もあります。
中国から伝わったという説もあります。
語呂合わせの話
豆の「まめ」の語呂合わせによるものだとも言われています。
まめ:魔目:鬼(魔)の目にぶつける。
まめ:魔滅:魔を滅する力がある。
という意味です。
大豆を炒るのは、「射る」にかかっています。
「鬼」を「射る」ということですね。
中国から伝わったという説に近いものでは、
「陰陽五行説」による話があります。
陰陽五行説では、豆や鬼は「金」にあたります。
ですから、「金」に勝つのは「火」なので、
鬼をやっつけるために豆を「火」で炒って
豆まきをするようになったということらしいです。
■ 豆まきに落花生を使う地域には特徴があった!
豆まきに落花生を使う理由は、
想像できるところでは次のような感じではないでしょうか?
「掃除が楽だから」
「豆まきしたあとも、殻をむいて食べるので衛生的だから」
「他の豆に比べて落花生なら見つけやすいから」など。
どちらかと言うと、
ごく一部の家庭の知恵によるものという
イメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
しかし、豆まきに落花生を使うのは、
ある地域の風習になっているのです。
しかも、豆まきに落花生を使う地域には特徴があります。
それは、寒い地域の雪国に多いのです。
北海道、東北、信越地方では、
節分のころにはスーパーでも落花生が並ぶのが当たり前なんだそうです。
その中でも、始まったのは北海道だと言われています。
北海道から始まり、寒い地域に広まったとされる理由には、
次のように考えられています。
「雪の中でも落花生なら拾いやすい」
「大豆は夏の豆に対して落花生は秋冬の豆だから」
「大豆のように、食べ物が粗末にならない」
「落花生はカロリーも高く、寒い地域で好まれるから」
寒い地域ではないところでは、
鹿児島と宮崎でも豆まきに落花生が使われているそうです。
こちらは、落花生の産地だからと考えられています。
■ まとめ
ご覧いただいたように、
節分の豆まきに落花生を使うのが
すでに当たり前になっている地域もあります。
驚いた人もいるでしょうか。
日本の風習も、時代や地域性によって変わっていくのかもしれませんね。