今回の話題は、こどもの日に食べるものです。
ある時までは、ちまきを食べるか、柏餅を食べるか、そのどちらかで出身がわかったそうです。
今では全国的に販売されているので、そのようなイメージはないのかもしれません。
調べてみると、こどもの日にちまきを食べる地域と、柏餅を食べる地域は文化として分かれていました。
また、ちまきにもいくつかの種類があることも、その他にも違うお菓子を食べるところがあることもわかりました。
このページでは、
「こどもの日にちまきを食べる地域は?種類はどれくらいある?」
「柏餅を食べるのはなぜ?こどもの日に食べるものは他にもある?」に分けて、
こどもの日の話題をお伝えします。
■ こどもの日にちまきを食べる地域は?種類はどれくらいある?
こどもの日にちまきを食べる地域は、おおまかに言うと西日本になります。
こどもの日にちまきを食べるかどうかは、東西の文化の違いです。
ちまきを食べる文化は、特に京都や大阪の関西に多く見られるようです。
こどもの日に限定しないで、ちまきの種類を調べてみると、中国をはじめ、台湾、シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、カンボジア、ベトナム、フィリピンなどで、「ちまき」と名がついたもの、あるいは葉っぱで包むという作り方が似ているものがあります。
日本のちまきは、中国から渡ってきたものと伝えられています。
ちまきは、お餅・お米・お団子などを茅萱(ちがや)・笹・葦などでくるんだものがあります。
茅萱は神聖な植物とされ、それにあやかって邪気を払おうとしたのだろうと考えられています。
ちまきの形は、関西で見られるものは細長い円錐形です。
笹で包まれています。
中身はもち米がくず菓子に変わり、小豆あんなどの甘味も加わり、和菓子のようになってきたという経緯があります。
こどもの日に限定しなければ、日本のちまきの種類もたくさんあります。
三角のちまき、あくまき、カイコの繭(まゆ)形の餡(あん)入りちまきなど、葉っぱでくるむものとなれば、沖縄の鬼餅(ウニムーチー)というのもあります。
■ 柏餅を食べるのはなぜ?こどもの日に食べるものは他にもある?
ちまきは中国からのもので、柏餅は日本独特ものという違いがあります。
ちまきを食べる地域が西日本なら、柏餅を食べるのは東日本となります。
特に関東地域で広まったのは、柏の木は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、家系が途絶えないことを願って、江戸時代に武家を中心に広まったと伝えられています。
そうした意味では、柏餅は武家の文化とも考えらます。
それに対して、柏が手に入りにくい西の地方では柏餅は定着しなかったと言われています。
その他に、こどもの日に食べるものを調べてみました。
- べこ餅:北海道から東北地方の一部の北日本。
- 山形県庄内地方の笹巻:北庄内では白い笹巻、南庄内では黄色い笹巻。
- 島根県奥出雲の笹巻:笹の葉の太い芯に白い餅を巻き付け、笹の葉5枚を包む。
- 朴葉巻:長野県から岐阜県あたり。
- 麦だんご:徳島県
- 鯉生菓子(鯉の形に仕上げた和菓子):佐賀県、長崎県あたり。
- 鯨ようかん:宮崎県
■ まとめ
今回は、こどもの日に食べるものをお伝えしました。
ちまきを食べる地域は関西、柏餅を食べるのは関東です。
柏餅を食べるのは、江戸時代の武家の文化だったようですね。
ちまきは中国からの伝来で、いろんな形に変化したと言えそうです。