家庭訪問は、先生にとっても保護者にとっても
少しばかり緊張する行事です。
その時は、春先に必ずやって来ます。
はじめて経験する保護者には、勝手がわからないこともあります。
今回のテーマは、
「家庭訪問の時は先生をどこに通せばよいのか」と
「先生にはどこに座ってもらえば良いのか」です。
このページでは、
「家庭訪問の時は先生をどこに通すの?」
「家庭訪問の時に座る位置をマナーから見た場合」に分けてお伝えします。
■ 家庭訪問の時は先生をどこに通すの?
近年は、玄関先で済まされる家庭訪問も増えています。
しかしながら、現実には玄関の作りによって話しにくい場合もあります。
まずは、先生が来られたら「どうぞ、おあがりください」と一声かけましょう。
先生に部屋に上がることを断られたら、
玄関に腰掛けてもらうようにおすすめするほうが良いです。
「それでは、玄関で申し訳ありませんが」と
座布団に座っていただきましょう。
先生には、土間と部屋の間の段差を利用して
座布団に座ってもらいます。
迎える側の保護者は座布団に正座をします。
お茶は、お盆に載せて出す形になります。
お部屋に上がってもらう場合は、
洋室と和室では洋室のほうが無難です。
正座は疲れてしまうので、次の訪問先がある先生への配慮です。
また、若い先生だと正座に慣れていないですよね。
客間がない場合は、ダイニングテーブルで
お話することになると思われます。
家庭訪問の先生をダイニングにお通しする場合は、
テーブルの上や周りのものを片付けて、
お花を飾るなどしてリビングの雰囲気に近づけましょう。
また、お客様用のスリッパは必ず用意しておきましょう。
■ 家庭訪問の時に座る位置をマナーから見た場合
家庭訪問の時に先生が座る位置については、
お客様を迎えるマナーから見た場合をお伝えします。
ですから、「理想は、こうですよ」というお話になります。
まずは来客用の席となる上座について、
和室の上座と洋室の上座を理解しておきましょう。
和室の上座
和室では、床の間の前が上座になります。
床の間は、一段高くなっている場所に花や置物などを
飾れるようになっている場所です。
壁に掛け軸などが飾ってあることが多いです。
床の間の前を上座とするのは、
お客様を敬う気持ちが込められています。
洋室の上座
洋室の場合は床の間がないので、
入り口からもっとも遠い席が上座となります。
これは、床の間がない和室でも同じです。
上座を決める理由は、お客様を敬う気持ち以外にもう1つあります。
そこはお客様にとって、
くつろげる場所なのかどうかという点です。
入り口から近い場所は、お茶を運ぶなどにより人の出入りがあります。
入り口から近い席は、
お客様にとって落ち着つかない場所なので下座と考えます。
■ まとめ
玄関先でお話をする場合は、
玄関に腰掛けてもらうようにおすすめするほうが良いです。
座布団に座っていただきましょう。
お茶は、お盆に載せて出す形になります。
客間がなくてダイニングテーブルでお話する場合は、
キレイに片付けてリビングの雰囲気に近づけましょう。
お客様用のスリッパの準備はお忘れなく!
上座と下座のお話は、お客様を迎えるマナーとして参考にしてください。
家庭訪問にいらっしゃる先生には、
かしこまって緊張するほどでなくても良いと思われます。