じめじめと湿気を多く感じる季節になってくると、心配なのは部屋のあちこちに発生するカビですよね。
できるなら、カビが生えているところは見たくないものです。
そこで気になるは湿度。
私たちが快適に過ごすには、湿度60%以下が理想!?
なんていうお話を聞いたことはありますか?
実際のところは、どうなのでしょうか?
部屋の中の湿度が高いと、カビが生えてきそうなのはなんとなく想像はできますよね。
今回は湿気の多い季節の対策になるように、
「カビの原因」と「快適な湿度」についてお伝えしていきます。
カビの原因
カビの原因については、暮らしに関係する企業のサイトに掲載されている情報を参考にまとめさせていただきました。
どのような企業の情報を参考にしたのかと言うと、
ハウスクリーニング、家事代行サービス、引っ越し業者、掃除グッズを扱っている企業
などです。
共通してあげられるポイントは、カビが生える条件です。
(1)酸素があること。
(2)カビにとっての栄養分があること。
(3)温度の条件。
(4)湿度の条件。
これらの4つは、大多数の情報で一致していました。
1つ1つ順番に整理していきます。
– 酸素があること
カビは、酸素を必要とする微生物です。
しかし、この条件は人間も同じなので、酸素のない状態にすることはできませんよね。
– カビにとっての栄養分があること
カビの栄養源は多種多様です。
あらゆるところで、カビは生えてしまうのです。
これは難しいお話なので、箇条書きでまとめておきますね。
* 単糖類(グルコース、フラクトース、マンノース、ガラクトースなど)
* 二糖類(サッカロース、マルトースなど)
* オリゴ糖(メリビオース)
* 多糖類(澱粉、セルロースなど)
* 無機窒素(塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニウムなど)
* 有機窒素(各種アミノ酸、タンパク質)
* リン酸塩、硫酸塩やミネラル(鉄、マンガン、マグネシウム、カルシウム、カリウム、ナトリウムなど)
ご覧の通り、ありとあらゆるものがカビの栄養となります。
ちょっとした食べこぼしも危険です。
– 温度の条件
温度の条件には、カビの生育最適温度とカビの生育可能温度領域とがあります。
カビの生育最適温度は、25C°~28C°です。
この数字を見ると、夏を迎えるころにカビが生えやすいというのも納得できます。
しかし驚くのは、カビの生育可能温度領域です。
こちらは、0C°~40C°です。
この数字で考えると、春夏秋冬1年中カビは生えてくる可能性があるということになります。
– 湿度の条件
湿度の条件も難しい解説がありました。
簡単にまとめると、湿度が高いとカビが生えてくるのは、
カビは水分を必要とするからです。
それで、カビを少なくする湿度の条件は60%以下と言われているのです。
快適な湿度
私たちの生活にとって快適な湿度については、加湿器メーカーの多くが情報記事を公開しています。
カビが生えてくる条件では、60%以上になると危険なのですが、
ウイルスで考えると低くてもダメなのです。
ウイルスが活発になるのは、40%以下です。
加湿器の使い方としては、
喉のカラカラにならないようにとか、肌が乾燥しないようにとか、
インフルエンザ対策などがありますよね。
ある程度の湿度を保つ必要性は他にもあります。
ほこりやハウスダストが飛び散らないようにすることや、静電気の発生を防止することなどです。
まとめると、私たちの生活にとって快適な湿度は、40%~60%になります。
まとめ
私たちの生活にとって快適な湿度は、40%~60%です。
60%以上の湿度では高ければ高いほど、カビは繁殖しやすくなります。