今回の話題は、「雛人形は結婚後も飾るかどうか」です。
単純に考えると、豪華なものを処分するのはもったいないですよね。
そうすると、親子代々での雛人形の引き継ぎも考えたくなります。
でも、言い伝えの1つでは雛人形は一人の子どもに対して
一揃い用意することが良いとされています。
雛人形の役目としては、女の子の健やかな成長と幸せを願うこと、
持ち主の厄払いをすることなどが語り継がれています。
雛人形は、結婚式の場面を表現したものでもあり、
女の子が幸せな結婚ができるようにと願いを込めたものであるとも言われています。
このページでは、雛人形の結婚後の扱い方について、
どのような方法があるかをお伝えしていきます。
■ 雛人形は結婚後も嫁ぎ先で飾っている?
雛人形の結婚後の扱い方については、
「供養する」「実家に託す」「嫁ぎ先に持っていく」の3つの考え方があります。
それらの3つの考え方について、順番に1つずつ解説していきます。
雛人形の結婚後の扱い方について、1つ目の考え方は
「雛人形は女の子が幸せな結婚ができるようにと願いを込めたものである」を重視するものです。
幸せな結婚ができたので、雛人形の役目は終えたとする考え方です。
しかし、処分や廃棄をするのではなく、
神社や寺などで人形供養をしてもらいます。
これは、しきたりや風習で決まっていることではありません。
手放すのであれば、雛人形にも思いを込めて人形供養をする方法もあるということです。
雛人形の結婚後の扱い方について、2つ目の考え方は
持ち主の女性の結婚後はその親が飾るというものです。
実家の両親が雛人形を大切にすることで、嫁いだ娘さんの災いが避けられるように願うという考え方です。
雛人形の結婚後の扱い方について、3つ目の考え方は
嫁入り先でも飾り続けるというものです。
雛人形には、女性の身代わりに厄払いをする役目があるという考え方を重視した選択になります。雛人形の結婚後に飾ってはいけないという決まりはないようです。
■ 雛人形の親子代々での引き継ぎについて
雛人形は一人の子どもに対して一揃い用意することが良い
という考え方からすると、
雛人形の親子代々での引き継ぎについては望ましくありません。
ただ、持ち主として引き継ぐのではなく、
生まれてきた娘さんに雛人形を鑑賞させてあげたいという意味で
飾るのは問題ないと思われます。
飾る場所や経済的な面で可能であれば、
生まれた娘さんの雛人形と嫁入りに時に持ってきた雛人形を
いっしょに飾るという方法もあります。
■ まとめ
今回は、「雛人形は結婚後も飾るかどうか」についてお伝えしました。
雛人形の結婚後の扱い方には、人形供養をしてもらって手放す、
実家で両親に飾ってもらう、嫁ぎ先でも飾るという3つの考え方があります。
雛人形を親子代々での引き継ぎについては、望ましいことではありません。
雛人形は、一人の子どもに対して一揃い用意することが良いという考えがあるからです。
雛人形は両親に買ってもらったものでもあるので、
供養をしてもらうにしても、ずっと大事に持っておくにしても、
ご両親の思いも確認してあげることをおすすめします。