小さい頃からよく、「彼岸だからお墓参りに行かないといけない」と言われていましたが、
「彼岸」の意味って何?と思ったことはありませんか?
子供から、「彼岸てなぁに??」と聞かれても、正直答えられない私^^;
お墓参りに行くのだから、彼岸の意味を知った上で行きたいですよね!
なので、なぜ彼岸に墓参りをするのか?
彼岸て何だろう?と思っている方々に、ぜひ読んで頂きたいと思います。
■彼岸の歴史
彼岸とは?・・・彼岸は年に2回、
春分の日と秋分の日を中日として前後3日間を通して仏事を行うことを言います。
ん?それくらい知ってるぞ!
と思ったあなた!
まだまだ続きます^^
お坊さんが唱える般若心経の中で、「はらみた」という言葉を聞いたことがありますか?
「はらみた」は、サンスクリット語のパーラミターから来ており、「波羅蜜多」と書きます。
本来は、「到彼岸」(波羅蜜多の漢訳)と言うんだそうです。
苦しみに満ち欲望渦巻く世界、つまり今私たちが生きている世界です。
これを此岸(しがん)といい、死者の住む苦しみのない理想の地を彼岸といいます。
此岸から彼岸へ到達する=到彼岸ということです。
死者の住む世界は、天国や極楽浄土と言った方が分かりやすいですね。
彼岸が行われ始めたのは平安時代と考えられていますが、
民衆に広がったのは江戸時代からではないかという意見もあるそうです。
仏教国は多くありますが、彼岸が行われるのは日本だけなんだそう。
次は、なぜ彼岸に墓参りに行くのか?
という疑問について見ていきましょう。
■彼岸の理由は?
彼岸の意味は分かりましたか?
では、なぜ彼岸に墓参りに行くのか・・・。
極楽浄土(彼岸)は西にあり、現世(此岸)は東にあると考えられています。
春分の日と秋分の日は、「昼夜の長さがほぼ同じ」になり、太陽が「真東から真西」に沈みます。
この理由から、この2つの日は
「此岸と彼岸が最も通じやすい日」
と伝えられ、亡くなった人たち、
つまりご先祖様に感謝し冥福を祈るために墓参りに行くようになりました。
■彼岸とお盆の違いってなに??
お盆は、ご先祖様達が此岸にやってきてくれるのをお迎えし、そして彼岸へ送り出すこと。
ご先祖様が迷わず我が家へ帰れるよう道しるべとして玄関の外へ提灯を灯し、
彼岸へ送り出すために灯籠流しを行います。
つまり違いは、お盆はご先祖様が会いに来てくれ、彼岸は私たちが会いに行くといった感じです^^
■彼岸ですべきこと
- まずは仏壇の掃除をして、生花やお供え物をします。
- 墓参りに行き墓石や周辺を綺麗にし、お線香やお供え物をしてご先祖様に感謝します。
- 家に帰ったら、故人の事を懐かしみながら、ぼたもちやおはぎを食べましょう。
故人の好きだった物を食べたり、
お気に入りだった場所に出向いたり、そうすると故人も喜ぶと思いますよ。
私は、おじいちゃんが大好きだった栗をいつも仏壇にお供えしています^^
お墓では、おじいちゃんへの近況報告はかかせません!
そして最後に、「ありがとう」と感謝を伝えます。
まとめ
彼岸だけでなく、定期的にいけると一番いいのですが、
理由も様々だしみんなが出来るとは限りません。
しかし、墓参りに行った時には、ただ単に行くのではなく「感謝」を伝えてあげて下さい。
ご先祖様がいたから今の私たちがある。
彼岸の意味を子供達に伝え、ご先祖様の大切さ、
自分が今存在する意味など、少し難しいかもしれませんが、
大人になっていくにつれて理解してくれたらいいなと思いました。
自分のご先祖様だけでなく、パートナーのご先祖様にも出会わせてくれてありがとうございます。
と感謝を伝えてみてはいかかでしょうか^^