今回の話題は、ハロウィンです。
「ハロウィンで、かぼちゃは、なぜ使われるのか?」
「アイルランドでの伝統的なハロウィンの過ごし方は、どのような様子なのか?」
この2つについて探ってみました。
このページでは、
「ハロウィンとお化けかぼちゃの関係 ジャック・オー・ランタンの伝説」と
「本場アイルランドでの伝統的なハロウィンの過ごし方」をお伝えします。
目次
■ ハロウィンとお化けかぼちゃの関係 ジャック・オー・ランタンの伝説
ハロウィンとお化けかぼちゃの関係
かぼちゃは明かりを灯すランタンです。
かぼちゃに怖い顔を描くのは魔除けです。
ハロウィンの10月31日は、死者の霊が戻ってくると考えられています。
その日は先祖だけではなく、招きたくない悪霊も戻ってくるので、
怖い顔のかぼちゃのランタンで近づけないようにしようということなのです。
ジャック・オー・ランタンの伝説
ジャック・オー・ランタンの伝説は、ジャックという男の話です。
酒好きで乱暴者、なまけ者とも伝えられています。
ろくでもない男ということですね。
ジャックは、悪魔に魂を奪われそうになります。
その時、ジャックは悪魔をだまします。
魂を取らないように約束をさせたのです。
ジャックは寿命で死んだ時、天国に行こうとします。
しかし、悪いことばかりをしていたので天国には入れてもらえませんでした。
ジャックは、しかたなく地獄へ向かいます。
皮肉なことに、ジャックは地獄に入ることもできませんでした。
「お前の魂は取らないと約束したではないか」と、悪魔に言われたのです。
それからのジャックは、「かぶ」をくり抜いて作ったランタンを灯して、
この世とあの世をさまようようになります。これがジャック・オー・ランタンの伝説です。
■ 本場アイルランドでの伝統的なハロウィンの過ごし方
アイルランドでの伝統的なハロウィンの過ごし方で、
よくお話に出てくるのはパウンドケーキの占いです。
パウンドケーキの中に、指輪、コイン、布、棒、豆などが混ぜられています。
切り分けてもらったケーキに入っている物で、運を占うというものです。
指輪の入ったケーキをもらった人は、結婚間近。
コインだった人は、金運向上。布は、お金に困る。
豆は、独身者は結婚できない。(翌年だけというお話もあります)
棒は、結婚生活に良くないことが起こる。
伝えられている内容は、この通りではないこともあります。
混ぜられている物が違っている場合があります。
また、このようなお話もあります。
アイルランドでは、公休日のことをBank Holiday(バンクホリデー)と言います。
そして、10月最後の月曜がBank Holidayとなっています。
最後の月曜ということなので、毎年日付は変わります。
これがハロウィンの名残ではないかと思われています。
■ まとめ
補足になりますが、はじまりは、かぼちゃではなかったそうです。
「かぶ」だったそうです。
古代ケルト人は「かぶ」を使って「ランタン」にしていたのですが、
文化がアメリカに伝わった時に「かぼちゃ」になったそうです。
これは、アメリカが文化をねじ曲げたわけではなく、
アメリカでは「かぶ」よりも「かぼちゃ」が多く収穫されていたというのが理由だそうです。
怖い顔の「かぼちゃ」のランタンは魔除けということで、
「かぼちゃ」のお化けで「ジャック・オー・ランタン」というキャラクター
ということではないようですね。