暑くなるにつれ、日が長くなったと感じる方も多いではないでしょうか?
会社や学校からの帰宅時間が同じでも、
「この前までは暗かったのに、今日は明るい」とか、
早朝に出勤されるかたは
「この前までは(家を出る時間は)暗かったのに、今日は明るい」と
日の長さの変化を実感することも多いと思います。
そういった日の長さは季節によって変わるのですが、
テレビのお天気ニュースなどでも話題になる原因は、夏至と冬至による日照時間の差です。
どうして日照時間に差が生まれるのでしょう?
夏至や冬至の日にちは毎年多少異なりますが、
夏至は6月21日前後、冬至は12月20日前後とされます。
ちなみに2018年の夏至は6月22日、冬至は12月22日です。
夏至と冬至には約5時間も日照時間に差があります。
夏至は、太陽が1年で一番北寄りの東から昇り、
正午に一番高い所を通り、一番北寄りの西に沈みます。
日の出から日の入りまでの時間がかかり、昼が最も長くなります。
冬至は太陽が1年で一番南寄りの東から昇り、
正午に一番低い所を通り、一番南寄りの西に沈みます。
太陽が低いところまでしか上がらないので、昼が最も短く夜が長くなります。
日照時間はどれくらい?
地域によっても多少異なりますが、国立天文台の発表によりますと、
今年の東京の夏至は日の出が4時25分、日没が19時で日照時間が14時間35分。
冬至は日の出が6時47分、日没が16時32分で日照時間が9時間45分になります。
日照時間が違う理由
夏至と冬至で日照時間が違う理由は、
地球が公転し太陽の周りを廻っているので、
約半年かけて日照時間の節目になることが考えられます。
また日本は北半球に位置し、一番季節を感じやすい経度、緯度であることです。
夏至と冬至は、厳密に言うと、
北半球の昼が一番長くなる時間(夏至)と昼が一番短くなる時間(冬至)といえます。
夏至と冬至の風習
夏至は昔から伝わる風習は特にありません。
その理由として
日本人はもともと農耕民族で夏至の時期は田植えに忙しかったからといえます。
そのかわりに田植えが一段落する7月初めころにタコ(近畿地方)や
小麦餅(奈良、河内)を食べる地域があります。
三重県の二見興玉神社では夏至祭が行われます。
冬至には、柚子湯に入る風習があります。
また、かぼちゃ、小豆粥、こんにゃく、
「と」のつくものを食べる、冷酒を飲む地域もあります。
冬至が過ぎると、昼が長くなりはじめることから
一陽来復のお祭りをおこなう神社や星供養を行う寺院もあります。
東京では一陽来復のお祭りでは早稲田の穴八幡宮、
星供養(星まつり)では浅草寺の星供養会、高尾山薬王院の星まつりがあります。