賃貸アパートに入居した時に、
部屋の鍵が交換されていないことに気づいて「これが普通なのかなぁ」と疑問に思っている。
気になるのは、鍵の交換を要求した際の費用ですよね。
そのようなケースで困っている人に参考になればと、
鍵の交換費用を負担するのは借主と貸主のどちらなのかを調べてみました。
■ 賃貸で鍵交換誰の責任?鍵交換費用は借主貸主どっちが負担する?
そもそも、鍵を交換しなければいけない決まりがあるのか?
そこから調べてみました。
すると、決まりがあるとういうよりは、
時代の流れによって風習や慣習が変わっていることがわかりました。
昭和の戦前からの慣習では、部屋の鍵は交換されていなかったようです。
やがて時代の変化で「できれば交換しましょう」と防犯を促されるようになるのですが、
鍵の交換費用は借主が負担するのか、
貸主が負担するのかについては、新しい入居者である借主が負担するのが大多数でした。
国土交通省のガイドラインなどによって、
少しずつ変わってきていて、
貸主の責任で鍵を交換するべきという流れになっているというのが現状です。
相談サイトなどの具体例を調べてみた印象では、
家賃がいくらの部屋を借りているかにもよる感じを受けました。
賃貸でも高額の部屋を借りている場合は、
貸主のほうが鍵の交換費用を負担している様子がありました。
現実として、家賃の安い部屋の場合は、
借主が費用を負担して鍵を交換している例が多かったです。
今後、鍵の交換は貸主の責任になっていくようではあります。
■ 賃貸物件での入居時鍵交換の必要性トラブル回避のために
入居時の鍵交換の必要性は、当事者次第ということになります。
強制されることはありません。
前の入居者が合鍵を作って持っているままだとして、
何かを盗みに来るというのは考えにくいですよね。
確率としては、極めて低い話です。
それでも、心配な人は部屋の鍵を交換したくなりますよね。
しかし、借主が勝手に交換するとトラブルが起きます。
それは、原状回復義務の問題です。
「入居前の状態としなければならない」ということになるので、
鍵の交換は貸し主の承諾が必要なのです。
勝手に鍵を交換した場合は、
「壊した」ことと同じに考えられるのです。
これは「黙っていればわからない」というわけにもいきません。
交換して新しく作った鍵は、
スペアを貸主に持っておいてもらわなければいけないからです。
また、退居する時は「返す」ことになりますよね。
弁護士のサイトを見てみると、
借主と貸主のトラブルになった場合、
賃貸借契約書に鍵交換費用に関することが
記載されているかどうかがポイントになるようです。
■ まとめ
賃貸アパートで部屋の鍵を交換してないと知った時どうすればいいのか?
交換するかどうかについては任意となります。
防犯上のことを考えれば交換したほうがいいというのは、
大多数の人が理解できることです。
しかしながら、現実として前に住んでいた人が
合鍵を持って空き巣に入るというのは考えにくいことです。
心配なのは、鍵の交換費用で借主と貸主のトラブルになった場合です。
貸主が負担するべきという傾向になっていますが、
賃貸借契約書に鍵の交換に関して明確にしておく必要があります。
自己判断で勝手に鍵を交換してしまうと、
原状回復義務で元に戻す費用を請求されることが考えられるからです。