今回の話題は、「一周忌の香典袋の水引は何色?結び方は?」と
一周忌の香典袋の表書きに「御佛前と書く場合と御霊前と書く場合の違い」です。
仏教の考え方による違いもありますので、この機会に覚えておいてください。
■ 一周忌の香典袋の水引は何色?結び方は?
一周忌の香典袋の水引の色は、黒白、双銀、黄白(関西方面)です。
一周忌の香典袋の水引の結び方は、結び切りになります。
参考までに、水引の色と結び方は慶事と弔事で次のように分けられます。
水引の色
慶事には、「赤白」「金銀」「赤金」など。
弔事には、「白黒」「黄白」「青白」「銀」「黒」など。
水引の結び方
蝶結び(花結び)
蝶結びは何度でも結びなおすことができるので、
「何度あっても良い」という意味から、
一般的なご祝儀、慶事などに使用されます。
結び切り(真結び)
結び切りは解くのが難しい結び方なので、
「繰り返すことのないように」「今回一度で終わる」という意味が込められます。
鮑(あわじ)結び
鮑(あわじ)結びは、2つの輪で結ばれている形をしている結び方です。
慶事と弔事に使用することができます。
水引の色で使い分けます。
■ 御佛前と書く場合と御霊前と書く場合の違い
香典袋の表に御佛前と書く場合と御霊前と書く場合の違いは、
49日の前か、49日以降かによる違いです。
御佛前または御仏前は、49日以降。
御霊前は、49日の前。
ということで、一周忌の香典袋は御佛前または御仏前となります。
御佛前と御仏前の違いは、仏の旧字が佛となります。
49日の前か、49日以降の考え方について、
仏教には、亡くなって49日後に成仏して、
霊から仏になると考えられています。
この考えから、四十九日法要までは「御霊前」、
四十九日法要以降は「御佛前」
または「御仏前」を用いるというわけです。
浄土真宗は、他の宗派と違って「往生即成仏」と考えられています。
亡くなったら、49日を待たずに、すぐ仏になるという意味です。
ですから、浄土真宗の場合は、
通夜や葬儀であっても「御霊前」ではなく、
「御佛前」または「御仏前」が用いられます。
神道では、どのようになるか?
神道は「一周忌」ではなく「一年祭」となります。
水引は、双銀または黒白の水引を使います。
結び方は、結び切り。
表書きは「御榊料」または「御玉串料」になります。
(神道の場合は、厳密には香典と呼ばれません。)
また、一年祭以降は紅白の水引を使うところもあるそうです。
キリスト教の場合は、白封筒です。
表書きは「お花料」とします。
キリスト教は、一周忌ではなく「追慕礼拝」などが行われます。
■ まとめ
今回は、「一周忌の香典袋の水引は何色?結び方は?」と
一周忌の香典袋の表書きに
「御佛前と書く場合と御霊前と書く場合の違い」をお伝えしました。
もう1度整理しておきましょう。
一周忌の香典袋の水引の色は、黒白、双銀、黄白(関西方面)です。
一周忌の香典袋の水引の結び方は、結び切りになります。
表書きは、一周忌は四十九日法要以降なので、
「御佛前」または「御仏前」となります。
神道は、「一周忌」ではなく「一年祭」となります。
香典ではないので、「御榊料」または「御玉串料」になります。
水引は、双銀または黒白の水引を使います。結び方は、結び切りです。
キリスト教の場合は、白封筒です。
表書きは、「お花料」とします。
キリスト教は、一周忌ではなく「追慕礼拝」などが行われます。